院長ブログ

ビタミンDとは?

おはようございます。
みやリハ院長の宮﨑義久です。当院のブログをご覧頂き有り難うございます。

4月1日の開院に向けて慌ただしくなってきました。大まかなことは意外にスムーズに決まるのですが、細々とした備品は選択肢と金額の兼ね合いで、なかなか決まらないものですね。
また、最近急激に新型肺炎が問題になり、体調管理を一層気にしないと行けないなと感じています。この時期は手洗いとうがいが欠かせませんね。

健康寿命の向上に対し、骨粗鬆症の重要性を紹介しております。
前回までのおさらいは、骨粗鬆症に対し、「DXA法による骨密度検査」と採血検査により、「骨の新陳代謝」を評価することや内蔵機能の評価の重要性の説明を行いました。

その話の中で、「ビタミンD」に少し触れています。

ビタミンDは骨粗鬆症の治療や予防に対し、重要な物質なのですが、そもそもビタミンDとは何でしょうか?

ビタミンDは腸管からカルシウムを吸収したり、骨の新陳代謝に影響を及ぼす性質があります。また、筋肉の老化防止に影響しています。まさに健康寿命に影響していますね。

ビタミンDは食事から摂取したり、皮膚に日光が当たることで自分の力で産生することが可能な物質で、自然の成り行きで得られるので、「天然型ビタミンD」と表現します。
その天然型ビタミンDは腎臓の働きにより、骨やその他の臓器に作用する「活性型ビタミンD」に変化します。私たちが処方する薬でのビタミンDはこの活性型ビタミンDになります。

体内に備わる天然型ビタミンDは食事で20%確保され、残りの80%は皮膚が日光に当たることで、産生されます。「15分〜30分はお日様に当たってください!」というのは、天然型ビタミンDは圧倒的に皮膚からの産生する割合が多いためです。直射日光ではなく、窓越しの間接的な日光でも構わないようです。

この天然型ビタミンDも採血検査で評価が可能です。適正量は30〜100(ng/mL)と言われています。
30以下が不足状態、20以下は欠乏状態と言われています。

私の経験上、骨粗鬆症の疑いや診断がついた患者様の天然型ビタミンDの採血検査で20をこえた方を見たことがありません。中には一桁台の方も多く、ほぼ皆さんが欠乏状態です。
それくらい、骨の維持にはビタミンDが重要だと言えます。

食事は日光浴以外に、ビタミンDの摂取方法は薬(活性型ビタミンD)とサプリ(天然型ビタミンD)の2種類有ります。
私は年齢、合併症や採血結果で使い分けています。
なぜならば、カルシウムの腸管からの吸収能力は年齢に関係しています。中には若年の骨粗鬆症や予備軍の方がいらっしゃいます。あまり若い方が薬でビタミンDを摂取すると、血中のカルシウム値が基準以上に増加し、心血管や腎臓障害などに影響を及ぼす可能性があります。
また、腎結石や尿管結石の診断がある方も要注意です。カルシウム入りのサプリの同時摂取も意外に問題になることがあります。
定期的な検査でカルシウムの状態を確認することが大切です。

骨粗鬆症は勉強すればするほど奥が深いです。
このブログを通して、皆さんと一緒に勉強していきましょう。

2月14日の建設状況です。
周囲の幌が外れて外観が現れました。

当院ではパート看護師を募集しております。
耳学問でも色々と勉強になることも多いと思います。

投稿日:2020年02月16日

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