院長ブログ

肘内障とは?

おはようございます。
みやリハ院長の宮﨑義久です。当院のブログをご覧頂きありがとうございます。

本来、今回のブログは1月に公開する予定だったのですが、何故か下書きのままになっていました。
いつの間にか、クリニックが開業しもうすぐ1年になろうとしています。通り沿いの桜並木も、もうすぐ開花しそうな状態です。初心を忘れずに2年目を頑張っていきます。

さて、皆様は肘内障という病気(症状)をご存じでしょうか?
幼児から小学校に入学する前くらいの年齢のお子さんに多く発症する病気です。
典型的なパターンは、お子さんの手を引っ張った直後に肘周囲の痛みが発生し、その腕をだらんと下げたままで、動かさなくなります。


整形外科の外来ではよくある症例なのですが、「肘内障」という言葉を知らない方が多い印象です。
個人的には母子手帳に記載して頂いても良いのでは?と思います。

肘関節を構成する骨で、橈骨頭と言う部位があります。その部位を覆っている組織を輪状靭帯と言います。その輪状靭帯が、腕が引っ張られた際に外れて肘の関節内に挟まってしまいます。
この状態で肘が動かせなくなることを肘内障と言います。

治療は外来で整復を行います。

肘を曲げて、手首を回して整復します。親指を外側に回す(回外)操作で整復が出来ることが多いです。
整復が成功すると、あっという間に動かすことが出来るようになります。安静の固定などの必要はありません。

お子さんの腕を引っ張る際は注意が必要ですね。

投稿日:2021年03月14日

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