院長ブログ

痛みに対する考え方

あけましておめでとうございます。

みやリハ院長の宮崎義久です。
当院のブログをご覧頂きありがとうございます。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年の4月で開業6年になろうとしています。令和8年は当院としても何か革新的ことを行いたいと考えております。
現在、外来やリハビリの予約システムを変更している最中です。近日中に皆様に公開できると思います。

当院に来院される患者様の訴えは色々とありますが、圧倒的に痛みによる機能障害に対する治療目的が多いです。
私たちは「痛み」を感じることによって、体の異常や異変が生じていることに気づきます。
「痛み」は私たちがよりよく生きていく上で大切な感覚です。

痛みは主に、以下の3種類に分類されます。
1.障害受容体性疼痛
2.神経障害性疼痛
3.心因性疼痛

1.障害受容体性疼痛
打撲、骨折、切り傷、火傷などの「ケガ」を生じた部分に発生する痛みです。
私たちが日常生活でよく経験する「ふつうの痛み」のことです。
ケガをした部分のセンサー(侵害受容器)が反応し、体が何かのトラブルが起きていること脳に伝えることで、痛みを感じます。
ケガ以外にも、関節リウマチや変形性関節症などの痛みも、障害受容体性疼痛に該当します。
治療は一般的な鎮痛剤が効果的です。

2.神経障害性疼痛
何らかの原因により神経そのものが傷ついたり、過敏になったりすることで発生する痛みです。
通常のケガによる痛みとは感じ方が大きく異なるのが特徴です。
しびれるような痛み、電気が走るような痛み、熱を帯びたような痛みなどの訴えがあります。
原因となる主な病気は、
坐骨神経痛:椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、神経が物理的に圧迫されることによる。
帯状疱疹後神経痛:ウイルスによって神経が破壊される。
糖尿病性神経障害:高血糖により手足の末端の神経がダメージを受ける。
治療について
この痛みは「神経の故障」であり、通常の鎮痛剤が効きにくいのが特徴です。
神経傷害性疼痛緩和剤:神経の過剰な興奮を抑える。
抗うつ剤・抗てんかん剤:痛みのアラームを抑える。
神経ブロック注射:神経の近くに麻酔剤を注入し、痛みの伝達を一時的に遮断させる。
リハビリ:体を動かすことで脳の痛みに対する過敏さを和らげたり、血流を良くして筋肉のこわばりをとります。

3.心因性疼痛(痛覚変調性疼痛)
私たちが生活する上で感じる心理的なストレスや葛藤を蓄積することで生じる体の痛みです。検査を行っても原因が見つけにくいのが特徴です。
脳には痛みを抑える「鎮痛システム(下行性疼痛抑制系)」が備わっていますが、強いストレスや不安が長く続くと、この働きがうまう働かなくなります。
神経のネットワークに不具合が起きている状態です。天気や気候による痛みも該当します。
この痛みは蓄積することにより、うつ症状を起こすこともあります。
治療は通常の鎮痛剤が効きにくいのが特徴です。心と体の両面からのアプローチが必要です。
神経の興奮を抑える薬物、心理療法(精神療法)、リハビリなどの理学療法や生活指導などが行われます。

以上が主な痛みの分類になりますが、複雑に絡み合っている場合もあります。
外来での診察時間は限られていますが、患者様の訴えを良く聞きながら診察することで、原因を診断し、適切な治療を行うことに努めて参ります。
今年もよろしくお願い致します。

投稿日:2026年01月01日

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