リハビリスタッフのブログ

胸郭出口症候群を知っていますか?

皆様こんにちは。理学療法士の古閑竜平です。

当院のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。

最近は気温が低くなり、寒い一日が続いていますね💦

体調に気をつけて、今年を締めくくりたいですね。

本日は、胸郭出口症候群という病気についてのお話しです。

 

【胸郭出口症候群とは・・・?】

突然ですが、上肢に痛みやしびれ、握力低下を感じることはありませんか?

それはズバリ・・胸郭出口症候群かもしれません!

では、胸郭出口症候群とはどのような病気かご紹介していきます。

 

胸郭出口症候群とは、腕神経叢という腕を支配する神経と鎖骨下動脈という血管が周辺にある筋肉(斜角筋・小胸筋など)や骨に圧迫され頚~腕にかけて痛みやしびれ、筋力低下が出現する病気です。
この病気は、姿勢不良や体幹・頚部の筋力低下が主な原因とされています。

また、この病気はなで肩の女性に多いのも特徴です。

・主な症状

頚部~腕にかけての痛み

しびれ

腕の感覚障害

腕の脱力感や重だるさ

などが症状して挙げられます。

【自宅でチェックしてみよう!】

先ほど、胸郭出口症候群の症状や特徴をご紹介しました。

次は、実際に整形外科で行っている検査をご紹介していきます。

この検査を実施して、症状がでるようであれば胸郭出口症候群の可能性があります。

写真を見ながら、実際にやってみてください。

Wrightテスト

両腕を上げてWのポーズを取ります。

痛みやしびれの出現、手首の動脈の脈拍が減弱や消失すると陽性になります

※この検査は、小胸筋という筋肉を伸張し血管や神経に圧迫ストレスをかけています

Adsonテスト


頭を症状が出現している側に回し、深呼吸をします

痛みやしびれの出現、手首の動脈の脈拍が減弱や消失すると陽性になります

※この検査は、斜角筋という筋肉を伸張し血管や神経に圧迫ストレスをかけています

Edenテスト


両腕を後ろに引き、胸を張ります。

痛みやしびれの出現、手首の動脈の脈拍が減弱や消失すると陽性になります

※この検査は、腕神経叢という神経を後ろに引っ張ることで、神経に牽引ストレスをかけています

Morleyテスト


鎖骨の上を指で押します。

痛みや胸の痛み・しびれが出現すると陽性になります。

※この検査は、鎖骨下動脈や腕神経叢という神経を指で押して圧迫ストレスをかけています。

【筋肉を柔らかくしよう!!】

先程、胸郭出口症候群は筋肉や骨に神経や血管が圧迫され、症状が出現することをお伝えしましたね!

胸郭出口症候群の改善・予防には、周辺筋のストレッチや体幹の筋力強化が望ましいとされています。

ここでは、関連のある筋肉のストレッチをご紹介します。

 

・斜角筋ストレッチ

1、伸ばしたい方の肩に手をのせます

2、手をのせた方向と逆に首を傾けます

3、2の状態で斜め上を向きます

4,そのまま30秒キープします

・小胸筋ストレッチ

1、腕を壁にかけます
2、肘を肩の高さまであげます
3、2の状態で、胸を張ります
4、そのまま30秒キープします

是非、お時間あるときにチャレンジしてみてください。
それでは、次回の投稿までお待ちください。

投稿日:2022年12月20日

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