リハビリスタッフのブログ

変形性膝関節症の方の立ち上がり動作

こんにちは。理学療法士の郡と申します。
当院は令和2年4月の開院以来、はやいもので3年目に突入しております。

これまで地域の皆様が多数来院され、脊柱管狭窄症をはじめ、変形性膝関節症や肩関節周囲炎といった症例を担当させてもらっています。今回は変形性膝関節症で膝に痛みがある方が楽に立ち上がり動作ができる方法をご紹介させていただきます。

当院では変形性膝関節症により膝関節に痛みを抱えた患者様が多く来院されますが、中でも同じ姿勢をしていて次に動くときに膝が痛いと言われる方が多くおられます。これは「椅子やソファーに座っていて、そこから次に立とうとしたら膝が痛くなる」ということかと思います。膝の痛みが出やすいのは、このような立ち上がり動作時に生じることは非常に多く、お困りごとの一つかと思います。逆に座る時に膝が痛いと言われる方もおられます。これは座る時に膝の痛みを回避しようとして勢いよく座られる方に多く見られます。

立ち上がり動作、座り動作には非常に大きな膝の力や動きを必要とします。しかしながら、このときにちょっとした体の使い方で膝にかかる負担を小さくすることができます。もちろん、膝の動きをよくして力をつけるのは言うまでもありませんが、体の使いかたを工夫することでも立ち上がり動作が楽にできる方法があります。

立ち上がり動作
①まずは背筋を伸ばした状態から体(頭)をすこし膝上あたりまで前に倒します(座った状態からお辞儀をする)

②次に足をできるだけ体の方へ引きます

③そこからお尻を浮かせて立ち上がります

とこれだけです。すごくシンプルで簡単なので一度ご自宅で試して頂ければと思います。

当院では、膝関節の動きをよくして力をつけるだけでなく、このような日常生活での動きについても色々とご相談を受けてその方の膝の状態に合わせた動作指導をさせて頂いております。

変形性膝関節症による膝関節の痛みはなにかとやっかいで日常生活で制限を受けてしまうことも少なくありません。ちょっと最近膝に違和感を感じる方や、痛みが出てきて気になっている方はまずは当院の院長にご相談ください。

投稿日:2022年06月03日

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