産後は身体が痛くなりやすい?
理学療法士の古賀です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
春も訪れ、暖かく感じられる季節になりましたね。
さて、今回は産後の女性の身体についてお話したいと思います。
出産後に腰痛や尿もれなどに悩まされる方多いですよね。
なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか?
・妊娠中の女性ホルモンが影響してる?
妊娠中は女性ホルモンの影響によって骨盤まわりの靭帯や関節が緩みやすく、それによって、筋肉が弱くなり腰や骨盤などに負担がかかって痛みが生じます。
出産後しばらくすると、自然に妊娠前の状態に戻ると言われていますが、靭帯や関節が元に戻っても筋肉は以前のように戻ってくれません。
長時間の立位または座位は筋肉を使って姿勢を保持するのですが、
筋肉を使えないと関節に負担が生じ、足腰を痛めてしまいます。
出来るだけ、関節に負担がかからないように筋肉をつけることが大事です。
妊娠中に緩んだ骨盤まわりの筋肉(骨盤底筋群)を鍛えると、腰痛や尿漏れが改善する手助けになりますよ。
・じゃあどんな筋トレしたらいい??
簡単にお伝えしていますが、
ここからが大事です。
その弱っている筋肉を元に戻すのが産後はとても難しいのです!
また腹筋に力を入れたくても、力が入らない方は意外といます。
まずは意識的に筋肉を動かすことが大事です。
簡単な筋トレから行っていきましょう。
目的
骨盤底筋群の強化
方法
①お尻をギュッとしめて保持する
②6~8秒保持した後、リラックスする
10回×3セット行う
適応な方
・産後3ヶ月以降の方
・主治医の先生に「軽い運動をしてもOK」と言われた方
該当する方のみ行って下さい。
この姿勢または運動で身体が痛い方は無理せず安静にされて下さい。
また腹筋が弱いからといって、膝を曲げて上半身を起こすお腹の筋トレや下半身を鍛えるスクワットはやめてくださいね。
身体がまだ弱っている状態でいきなり負荷をかけすぎると余計に身体を痛めて状態が悪化する方もいます。
家事や育児で中々身体を休めることが難しいかも知れませんが、休息を取ることも必要です。
それでも症状で困っている方がいれば、当院に受診されて下さい。
投稿日:2025年04月17日