院長ブログ

舟状骨骨折とは ?

皆様こんばんは
みやリハ院長の宮﨑義久です。当院のブログをご覧頂きありがとうございます。
前回の更新からかなり間が開いてしまいました。あっという間にお正月が過ぎて、さらにオミクロン株が大流行となっております。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

当院には手のケガで来院される方もたくさんいらっしゃいます。
痛みの部位を確認し、レントゲンを撮影すると、大体の部位の骨折は確認出来るのですが、舟状骨骨折は診断に難渋することがあります。実は骨折があるのに、捻挫と診断され、治療が遅れることにより骨が癒合していない事もあります。このような状態を偽関節と言います。
手には小さな骨がたくさんあります。全てを合わせて手根骨と言いますが、その中で、手首の親指側にある骨を舟状骨と言います。下図の矢印の骨が舟状骨です。ちなみに足にも舟状骨がありますが、英語では手の舟状骨をscaphoid、足はnavicularと違った単語になります。
転倒した際に手首が反り返るようにして着いた時の衝撃で受傷しやすいようです。痛みはあっても手首は動くため、捻挫と自己判断し、病院を受診されない方もいらっしゃいます。

この部位を痛がる患者様が来院されると、レントゲンの撮影枚数を増やして骨折を見逃さないよう注意が必要です。


この症例は矢印が舟状骨の骨折部位で4枚レントゲン撮影を行い、3枚で骨折線が確認出来るので、診断は容易です。


この症例は他院で捻挫の診断されていました。痛みが続くため、当院で再度確認したところ、骨折線が1枚だけ確認出来ました。
レントゲン写真では骨折が確認出来なくても痛み方が強い場合はCTやMRI撮影が有効です。
治療方法は骨折部位と骨折部のずれ方で、ギプスによる外固定もしくは下図のように小さなネジで固定する方法があります。

投稿日:2022年01月30日

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