院長ブログ

手のひらの痛み(豆状三角関節障害とは?)

皆様こんばんは
みやリハ院長の宮﨑義久です。当院のブログをご覧頂きありがとうございます。
ゴールデンウィークはあっという間に終わってしまい、気づけば6月も終わろうとしていました。
日が沈む時間も長くなっているのですが、私が帰る時間の外は真っ暗です。
毎日慌ただしい日が続いております。
皆様如何お過ごしでしょうか。

手でお困りの患者様のなかで、「手のひらが痛い!」とおっしゃる患者様が来院されることがあります。
具体的には「手のひらをつく動作が出来ない」や「手のひらを圧迫する動作が出来ない」などの訴えがあります。
数カ所の施設で色々な診断を受けているのですが、治療に対し痛みがすっきりしない、などと言った話をお聞きします。
場所はちょうどこの部分です。

この部分は小さな骨が複数あり、まとめて「手根骨」と言います。
もちろん、その小さな骨にも名前がついており、この部分の骨は「豆状骨」と「三角骨」と言います。

この部位の解剖の特徴で、豆状骨は三角骨の上に乗っかった構造をしています。
この豆状骨と三角骨が接する部分が痛みの原因です。
「豆状三角関節障害」や「豆状三角骨関節症」と言います。
原因は様々ですが、外傷などに起因することもあるようです。
 
2枚の写真では手の動きに対し、豆状骨が大きく動いています。触った感じも豆状骨のぐらぐら感が感じられます。
治療法は、まずはサポーターでの安静や消炎剤の使用ですが、効き目は乏しい印象です。
その場合、当院では豆状骨と三角骨の間にステロイド剤の注射を行うことがあります。
教科書的には手術治療になる場合もあります。
色々な病気がありますね。

投稿日:2021年06月23日

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