母指の痛みについて(種子骨障害とは?)
皆様おはようございます。
みやリハ院長の宮﨑義久です。当院のブログをご覧頂きありがとうございます。
長かった梅雨が開けて、いつの間にかオリンピックが始まっていました。
ゴールデンウィーク以来、久々の祭日でしたが、コロナ禍の影響で節制を余儀なくされた休日でした。
とにかく暑い夏になりそうです。皆様、熱中症対策には十分注意して下さい。
ところで、当院には手でお困りの患者様も多く来院されています。
その中で、母指の付け根(MP関節)の痛みで来られる方が少なからずいらっしゃいます。
他院にて腱鞘炎(ばね指)の診断を受けて、ブロック注射を受けたにもかかわらず症状が改善しない、
と言った話をお聞きすることもあります。
確かに腱鞘炎(バネ指)に特徴的な引っかかり感などがなく、エコー検査でも所見が見られません。
腱鞘炎ではない母指の付け根の痛みを引き起こす原因の1つに「種子骨障害」という病気があります。
ネット経由で調べてもあまりヒットしないようです(私の調べ方が悪いかも?足の種子骨障害はたくさん出てきますが)。
母指の種子骨は下の図の位置にあります。
この写真では母指が横を向いているので、重なって1つに見えますが、2つ並んで存在します。
この種子骨が痛みの原因になることがあります。
仕事などで、指先で物をつまむ動作をよく行う方や、母指の付け根の関節(MP関節)が反り返るくらい動きが大きい方に
発生しやすいようですが、発症原因はまだ分かっていません。
治療は安静と消炎剤ですが、症状に変化がない場合は関節内にステロイド剤のブロック注射を行っております。
それでも落ち着かない場合は手術適応にもなる場合があります。
投稿日:2021年07月25日