マレット変形とは?
皆様おはようございます。
みやリハ院長の宮﨑義久です。当院のブログをご覧頂きありがとうございます。
私の感覚では前回の更新から2週間前くらいにしか思っていませんでしたが、1ヶ月以上が経過していました。
いつの間にかコロナの第3波が押し寄せつつあり、院内の感染対策も強化しております。
手指外傷の診察で、たまにマレット変形の症例を経験することがあります。
皆様は「マレット」と言う言葉をご存じでしょうか?英語でmalletと書きます。
日本語訳では「木槌」の事です。
これが木槌ですね。
手指の外傷のマレット変形とは
このような感じで手指の第1関節が曲がったままで伸びない状態を指します。
受傷の原因はボールなどが指にぶつかって発生します。いわゆる突き指ですね。
第1関節に付着している伸筋腱に障害が起こり、指を伸ばす力が伝わらない状態です。
あまり木槌の似ているとは思いませんが、マレット変形と言います。
マレット変形の病態は「腱性マレット」と「骨性マレット」の2つのパターンがあります。
指の先端の骨(末節骨)の背側には第1関節を伸ばす伸筋腱(矢印)がついています。
1)伸筋腱が骨から剥がれる病態を「腱性マレット」と言います。
2)伸筋腱が付着している部分の骨が折れる事により発生する病態を「骨性マレット」と言います。
治療方法は装具を利用した保存的治療と、
鋼線を挿入して固定を行う手術治療があります。
各々、利点と欠点が有りますので、患者様と相談し、治療方法を決定しております。
投稿日:2020年12月13日