院長ブログ

ドケルバン(de Quervain)腱鞘炎とは?

皆様、こんにちは
みやリハ院長の宮﨑義久です。当院のブログをご覧頂きありがとうございます。

長い梅雨が終わったと思った瞬間から、異常な気温の夏がやって来ました。
私の車はマニュアル車なので、昼に車に乗り込むと、熱くてミッションが握れない状態です。
皆様、熱中症には十分気をつけて下さい。

私の外来には手の疾患でお困りの方が多く来て頂いております。
その中でも、ドケルバン腱鞘炎の症状の方がかなり多い印象です。

症状は手首や母指を動かした時に、手首の母指側に強い痛みがあります。たまに腫脹を伴う事もあります。

この腱鞘炎はドケルバン、デュケルバンやドゥ・ケルバンとも言います。
名前の由来は1895年にスイスの外科医であるド・ケルバン(de Quervain)が最初にこの症状を報告しました。
我が国は明治28年で、日清戦争の下関条約締結や樋口一葉が「たけくらべ」の連載を開始した時期になります。
日本もかなり近代化した時代ですが、病名の起源を調べると、欧米の医学はかなり進んでいることを実感します。

原因として多いのは、スポーツや仕事での指の使いすぎや出産後や更年期の女性が多いです。
以前のブログでもお話ししましたが、女性はホルモンバランスが変化するときに手のトラブルが
発生しやすいのがよく判ります。

母指を握った状態で手首を小指側に曲げるポーズで痛みの再現性があります。

症状のメカニズムは母指を伸ばしたり広げる動きを担当する腱が腱鞘(腱のトンネル)内で炎症を起こすことで、
通過障害が発生します。
エコー検査ではこの炎症がよく分かります(特に短母指伸筋周囲の炎症が多いです)。

治療はまずは安静が一番と教科書には書いていますが、母指は手の動作で一番重要なので、安静は困難ですね。
消炎剤投与でも改善が乏しい場合、当院ではごく少量のステロイド剤のブロック注射を行っています。
授乳中の方に対しては、お子さんの主治医に確認をとってから注射を行っています。

投稿日:2020年08月23日

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